大陸の冒険 アダナレロと天空の島
やっぱり村長が言い出したみたい。ナイスと言われても敵に見つかってもいい雰囲気な感じの船になった。と、言うよりもなってしまった。
「この船で行くの?目立つ船で。」
僕はダイレクトに村長に言ってみた。
「いいんじゃ。目立って。」
「え?」
「博司どの。正俊どの。リームを助けに行くぞ。」
村長は急いで船に乗った。
「目指すのはこのまま行った先、水の島じゃ。」
「待て!」
どこからか声がする。
「ここからは先へは行かせない!」
さっきのシタッパが数人増えて、再び僕らを倒しに来たみたいだ。
「行け!」
その声と同時にシタッパが一斉に攻めてきた。僕は戸惑ったが村長とお父さんが励ましてくれたおかげで、少しだけ勇気が持てるようになった。
「あの少年は弱いから先に倒してしまえ!」
僕はあの声にドキッ!とした。そしたらシタッパ達も僕を狙って来たのだ。村長は小さい声で僕に
「大丈夫じゃ。修行の事を思い出すのじゃ。札使いは慣れればこっちのものじゃ。」
村長は僕を励ましてくれたから、僕は弱くないところを見せなきゃいけない。
「先に死んでもらおう!」
僕はポシェットから札を数枚取りだし、敵に呪文を言いながら張り投げつけた。
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