恋愛ごっこ
「携帯圏外。どうする?」

「誰か来るの待つしかないだろ」


紘翔と二人きりで……ねぇ…

まぁ…私たちがここにいるってことは皆知ってるはずだし、遅くても明日には来るかな。

倉庫は広いし、いろんなものがあるから別に困らないと思うけど。


近くにあった毛布を広げて、紘翔の隣に座り込む。

倉庫の上のほうについてる窓の外はすでに真っ暗。


……なんか雨降ってる気がする…

え?うそ…。
いつの間に…。

窓から空をみてると光った、空。


え…?

今……光った……?

光ったって…まさか!?


―――ゴロゴロゴロ―――――

地響きみたいな唸り声を上げる空。
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