恋愛ごっこ
ヤキモチ……?

私が紘翔に??

「そんなんじゃないし」

ただ、少し複雑に思っただけ。

紘翔がほかの女の子といるなんて見たことなかったから、ちょっと気持ちの整理ができなかっただけ。

「……そんなことで離れてていいわけ?外からも誤解されるんじゃないの?」

確かに、仲のいい婚約者が崩れるのは困るけど…。

「少しの間だけ。普通の高校生を体験してみようかな~…って」

それくらいなら、いいでしょ?

「まぁ…天凪がいいって言うならそれでいいけど、後悔しないようにね」

後悔しない為に離れてるのに……。

私間違ってる?

だって、恋とか愛とかそんなのは…私にはわからない……。

そんな私の気持ちに気づいたのか、伊織が私の頭の上に手を置いた。

「ま、相談ならいつでも乗ってあげるわ。恋愛の先輩としてね」

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