愛情表現のしかた
「奈菜。ぼーっとしてどうしたの?」

『え?何でもないよ』

さっきの光景が頭から離れない。
生まれて初めてしかも生で見ちゃったんだもん。
衝撃的だったあ…


「次倉持」


体育の体力テストなんて必要ないと思うけどな。
あたしは渋々反復横跳びを始める。

左足をテープの向こう側に運んだ瞬間、床との摩擦が大きかったから足が滑っていかず

グギッ


『あっ!』


足首を捻ってバランスを崩し倒れた。


「奈菜!」

「倉持!どうした!?」

寧々がかけてつけてくれる。
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