愛情表現のしかた

寧々が付き添ってくれて保健室へ入る。

｢先生居ないね。呼んでくるから待っててね｣

ベッドに誰も居ない事を確認、もちろん隣のベッドもチェック。
先生来るまで寝てよっと。
しかしやっちゃったなぁ…
ズキズキと痛む足首を擦りながらため息を吐くとドアが開く音がした。

【あれ？誰も居ないじゃないか…】

『ここで～す』

ベッドの周りカーテンを開け顔を出す。
見た事ない先生だなぁ、しかもちょっとタイプ♪

【寝込むほど痛むのかい？みせてご覧】

『保健の先生は？それに先生は何の担当なの？』

あたしの足首を器用に手当てしながら答えてくれる。

【まだ先生じゃないんだよ。教育実習生なんだ。バスケしてたから軽い手当ては出来るんだよ、はい終わり】

あっという間に完了。もっと話したいのに。

『先生ぇ、ちょっと熱っぽい気がするんですぅ』

額に手を当てて少し大袈裟な仕草をとった。