電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「そうか。おじいちゃんは、きっとこの電界に何かを残したかった。…でも、なんで?」
「そこなの。美希にメッセージは見つけるのに時間がかかるから、しないと思うし。」
「もしかして、訴え?」
私は気にかけていたことを智美ちゃんに言ってみた。
「訴え?」
「うん。おじいちゃん。第3次世界戦争が20年前に起きたって言うけど、その戦争がおじいちゃんにとっては嫌だった、っておばあちゃんがよく呟いてた。」
「じゃあ、この電界は戦争を二度としないための?」
「もしかしたら、戦争とかしたら何かが起こるんじゃないかな・・・。」
「だから、子供達には争いはしてほしくなかったんだ。バーストコードも、学校戦争も、市役所は厳しく注意していた。」
「まだ、決めつけるのは速いと思うけどね。」
私たちはしゃべりながらコンネーが現れた現場に行くことにした。
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