電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「冗談。冗談。疑わないよ。お姉ちゃんの事は」
すると、咲恵子さんは
「話していても仕方ないから、行きましょう!」
「え、行くってどこへですか?」
私は言った。
「GPS機能を使うの。そうすれば、居場所もいずれ分かってくるから」
「へぇー、便利ですね。GPS」
私は感心していた。居場所が分かるGPS機能があることに。それも無理もない。私は電解には興味がなかったから。何があるのか分からない。でも、今はこうして、いろんな事を知ることが出来る。
そう言えばGPSは今じゃあ当たり前のように日常不可欠な機能になっている。私はそんなに使わないんだけど。社会人になると頻繁に使うみたい。時代の流れというよりもブームなんだとかって言っているジャーナリストとかたくさんいるみたい。
そんな事を思いながら、緊急連絡が発信された場所をGPSで計測すると、私の自宅だった事が判明した。
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