電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「どういうこと? なんで美希のいとこが…てか、美希。覚えてないの…?」
「ちょっと智美。あんたが混乱してどうするの。」
智美ちゃんが言った後、咲恵子さんが言った。
「あ、そっか。ごめん」
と、智美ちゃんが言いた。だから私は、
「別に大丈夫だよ。それより、私。いとこなんて、青森の幸子(さちこ)ちゃんとおなじ新潟の理央(りお)君しか知らない。」と、私は言った。
「へぇ〜。」と、二人が言った。
「うん?じゃあ、健太郎君だっけ? あのさ、君はどこから来たの?」
と咲恵子さんが言った。
「は? 福島だよ、福島の会津」
「会津…だって、美希ちゃん」
「会津……あ、思い出した。確かみんなで旅行しに行くって会津のホテルで……? 何があったんだっけ?」
私は言った。
「だから、妖怪探検だろ、幸子が行きたいって仕方がなかったから……」
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