電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

「ってあれ？　私、電界なんて見えないはずじゃ……」
私が言った。
「そんなこと俺に聞くなよ」
と、健太郎君が言った後、
「なんか生意気ね」
智美ちゃんが言った。



そのころ、私の家では。
「さてと、今日はタイムセールでキャベツ１玉８８円！４つも買っちゃった。……！！」
お母さんは買ってきた買い物袋（エコバック）を持っていた手を離し、
「あ…空き巣！！」
その大声で、近所の人たちが集まってきた。隣に住んでいる金古（かねこ）さんのお宅では「け、警察呼んでくるよ。」そのころ、お母さんはなんと魂が抜けていた。そうとうショックだったのだろう。というよりも、普通空き巣なんて入られたら、どうしようもない。


そして、私たちがちょうど健太郎君と話している時、警察の人が来ていた。
「―――という事は、奥さんが帰ってからこのような状態になっていたと。」