電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

「ねえ、バブルが崩壊したっていうのに、高い値段？これじゃあ、買う人もいないんじゃない？」
と、お母さんが言った。
「大丈夫。バブルは崩壊してもそんなに不景気が急には来ない。それに、段々値段が落ちてくるから。急に値段とか下げると買いだめとかするだろう？でも、徐々に落としていけば不景気がドーンと来ないってわけだ」
「そんなに簡単にいくかしら？」
と、お母さんが言った。
「まあ、せっかくくれたんだから大事に使うね。」
と、私は言った。
「ああ。まだ試作品だけど…」
とお父さんが言った。
「え？これってまだ完成品じゃないの？って事は私が実験台！？」
「そういうこと。」
私はそのまま、それを使ってデンタと２ショットの写真を撮影する。すると、デンタが、
「それって誕生日プレゼント？すごいね。なんかハイテクな製品みたいで。」