電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
私はすぐさま役所の方々の側に行き、
「何かあったんですか?」
私が聞くと、役所の人は
「教えないって言うと、教えてください!なんてしつこいからさ。」
「しつこいって何ですか?私はただ、教えてくださいって言ってるだけなのに。」
「智美ちゃん。言いにくいんだけど。」
「何?」
「押し掛けて邪魔しに来てるだけだと思うよ。」
「美希まで〜。」
2人が話していると戻ろうとする役所の方々。
「あの。最後にいいですか?」
私が言ったら役所の方々がこっちに振り向いた。
「どうしてそこまで黙るんですか?必ず秘密にしなければいけないんですか?」
「未来のためさ。」
そう最後に言ったのが役所の1人のこの言葉だった。私には何の事だか分からなかった。“未来のため”それはどういう意味なのか。もしかしら何か秘密が隠されているのだろうか。どっちにしても今はまだ分からない。
< 47 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop