電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「あれ。」
私は男の子の方を指差した。
「あれって!」
智美ちゃんが驚いた感じに言った。
「心当たりがあるの?」
「同じクラスじゃない人もいるけど。」
「それは分かるんだけど。って言うか、イジメていた人達でしょう。」
「確かに。」
「そうじゃなくて、あれって妖怪?」
「え!?」
私が指を指した方を智美ちゃんもよーく見てみると、
「確かに、そうみたい。」
と智美ちゃんが言ったあと、コソッと隠れ始めた。私は何でか分からなかったけど智美ちゃんのアトに続いて隠れた。
「何で隠れるの?」
小声で言った。
「見つかるとまたケンカしちゃうでしょ。もうこりごりなの。」
智美ちゃんの過去に何かが影響しているのだろうか?でも私はその事には触れたくはなかった。だって、友達を傷つける行為はしちゃいけないから。
「あれは何をしてるの?」
私は言った。
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