電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

「おい！武志。もしかしてアイツの見方かよ！」
忠が言った。
「いや、そうじゃねえよ。ただ、何か嫌な予感がするだけさ。」
武志が言った。
「本当かよ。なんかそんな感じがするぜ。」
宏泰が言った。
「本当に違うからな。」
武志は必死に否定する。

「まずは俺からだ。」
そう健太が言った。健太はスラッシャー［カードをスライドして読み込むもの。］にカードをスラッシュした。
「ジンバリヤード！」
「ならば俺は、これだ。」
健輔が言った。スラッシャーにカードをスラッシュして、
「ナタメザーアン！」
健輔が言った。
ガイナ［狼族］とハマロワ［猫族］が同時に技を出す。ガイナが頭に角を生やし、一気に高速回転し、ハマロワは手の鋭い爪を長く伸ばし前進していく。
ものすごい力でぶつかり合ったから技が重なった時、凄まじい威力と煙粉が空き地全体を包み込む。
「なっ…なに、この力は。」
私は言った。