電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「全く派手にやってくれるわ。」
智美ちゃんが言った。
「これ。市役所の方に見つからない?こんなすごい音といい、煙粉といい。」
私は言った。
「私たちも同一犯人になるわね。このままいたら。」
智美ちゃんが縁起でもないことを言った。私はもしかしてこうなるのもあの嫌な男子達のせい?なんて思った。
「私たちも早く移動しないとね。」
智美ちゃんが言った。立ち上がろうとした智美ちゃんに私は
「あ…ああ。」
「ん?なに?」
私は口を開いたままア然としていた。智美ちゃんもゆっくりと後ろを振り向く。そして‥‥‥。



「勝ったか?」
健太が言った。
「やったか?」
健輔が言った。
「どっちが勝ったんですかね?」
宏泰が言った。
「あの様子なら間違いなく健輔だろう。」
と、自信満々で武志が言った。
「何でだよ。何でそんなに自信満々なんだ?」
忠が言った。
< 56 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop