電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

「まず、健太が使った技カードはジンバリヤードは攻撃力は３００と低いんだ。で、ナタメザーアンは攻撃力は４５０と健輔が使った技カードが勝っているんだ。」
と、忠が言った。
「なるほど。それなら健輔が勝つわけだな。」
武志と宏泰はそう言ってうなずく。
「でも、例外もあるのがこれの面白さなんだ。」
忠が言った。
「なんだよ。」
宏泰が言った。
「アイツが使った技カードには怯む、つまり特性があるのさ。その名前は、ピヨピヨ。」
「なんか聞いたことがありそうな名前だな。」
「しかし、健輔はそんな特性が‥‥ない。」
「だから？」
「もしかしたら攻撃が成立しない場合がある。」
「何でだよ！だってお前、健輔が勝つって言ったはずだろう。」
「よく考えてみなよ。アイツがもし特性のピヨピヨが成功したら健輔の妖怪は怯んで動けないはずだろう。」
忠が偉そうに言った。