電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「逮捕‥‥まではいきませんが、念のため事情徴集します。」
市役所の係員が言った。
「いや、少しだけ時間を下さい。」
智美ちゃんが言った。
「案外、智美ちゃんって優し所もあるんだ。」
と、私は智美ちゃんになぜか友達でもありながら関心をしていた。
「ちょっと話しつけてくるから。」
「智美ちゃん、君は…。」
私は言った。
「あの、これは本当に市役所の方が導入したんですか?」
「なぜですか?」
「だって、おかしいんです。この電界といい、ゲームといい。誰かが何かに作ったように…。」
「そのことば二度と言っては行けません!」
「えっ。何でですか?」
「それは‥‥‥まだ、言えません。でもあなたならきっと気付く事が出来ると思います。」
「‥‥‥‥‥。」
やっぱり市役所の係員が隠しているのは事実のようだった。智美ちゃんはそこまでしか情報はないけれど。
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