電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「クソッ。何でアイツは卑怯な手を使うんだよ!」
健輔が言った。
「お前なんかに言われたくないね。大体大会にも出ていたんだから知ってるだろう。」
健太が言った。そのことばに
「何で知ってるンだ?俺たちが大会に出ている事も。初対面なあの頃だろう。それにお前は‥‥‥。」
「君達!」
市役所の係員が言った。
「市役所の人です。」
宏康が言った。
「マズイぞ。これは。」
忠が言った。
「もしかして、」
健輔が言った。
「ええ、見ていました。全て。」
「何〜!」
健輔が驚き言った。
『マズイ。ここは逃げないといけない。今のうちに。』
健太が健輔達と市役所の係員が話している隙に、逃げようとしていた。



「あの男の子、逃げようとしていない?」
私は言った。
「そんなはずは…、って本当だ。‥‥ちょっと邪魔してみよう。」
智美ちゃんが言った。
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