電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

「今日は何？」
「今日はハンバーグとフレッシュサラダ。」
「本当。」
会話が弾み楽しい夕食だった。
――――――



「デンタ。私、何か違うことしたのかな？なんか里美ちゃんにいけないことした気がする。」
私は寝る前にデンタを自分のそばにして。ベッドで寝る前に言った。もう、時計が１０時を回っていた。でも、デンタは寝ていたのかも。ウンともスンとも言わない。
「私さ、本当は怖かったんだよね。新しい町を歩くの。それに、なんだか辛そうな、不吉な事が起こりそうで…、もう寝たよね。」
私は右を見てデンタが気持ち良さそうに眠っていた。私は小声で「おやすみ」と言い、眠った。その時、私には気付かなかった。デンタは目が覚めて私のことを見たことに。そして…。



夢を見た。
家族とはぐれる。お母さんとお父さんとはぐれる悲しい夢を。何か賑やかな風景。みんな楽しそうに私の右側、左側、を過ぎていく。