あんたが、ええねん!!
アイスは地面に食べられてしまった。
「……好きかも、」
恋なのか、憧れなのか、
そんなことに疎いうちには、区別がつかない。
でも、こんなに、苦しくなるなんて。
こんなに、心が躍るなんて、
初めてだ。
「いや、誰を。」
落ちたアイスを踏みつけて、なつきは身を乗り出す。
「……せんせえ。」
「……ハァァァ?!」
友人の顔は面白いぐらい、変な顔だ。
「好きやわ、池倉先生。」
どないしたら、ええん?
こんな、どきどき。