夜の世界
彼らはあまり時間をくれることはない。


だからその誘いが本当に本当に嬉しかったんだ。


提示板のことなどすっかり忘れてその日の夜、また私は店に顔を出した。


「いらっしゃぁい!絵里ちゃん!今日は早いね!」


つい、嬉しくなってオープンして間もない店の扉をあけていた。
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