夜の世界
その日の送りにも翔は酔った体のままついてきた。


いらないといったのに。


それが仕事だから。


私はあんな光景を見せられて、もう確信してしまったのに


彼に送りなんてきて欲しくなかった。


『もう、そんなに酔っ払ってるんだからいいよ。一人で帰れる。』


彼を突き放すことしかできなかった。
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