駆け抜けた少女【完】
第八話*光にさす闇
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大和屋の事件は、浪士組にあまり良い状況にはならなかった。
あの日以来、芹沢の横暴さは増しに増し、さらに芹沢を追い詰めていく。
まるで、何かに呪われているのではないかと思う程の狂乱ぶりだった。
だが、芹沢以外にも変わったのは矢央である。
「………はあ」
破棄がまるでなく、毎日溜め息ばかり。
体が怠けないようにと、原田や藤堂を相手にしていて鍛錬も最近は怠っている始末。
その様子は、いつも明るく元気な少女からはかけ離れていて誰もが気にとめた。
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