駆け抜けた少女【完】
確か今日は非番なはずなのに、沖田さん何処に行ったのかな?
ハッとして、左右に首を振った。
少し気にしすぎかもしれないと思ったからだ。
沖田は子供でもなければ女子でもない、そして剣の腕も優れているのだから何も気にしなくても大丈夫だ。
そう言い聞かすように小さく頷く矢央の心情を知ってか知らずか、山崎は顎で廊下を指した。
「お前に会わせたい奴がおる言うてたやろ。 着いて来ぃや」
救護隊を作り山崎の指示の下、これから活動が始まることになった。
その隊長になる山崎が会わせたい人物とは(?)と、ドキドキしながら山崎の後を追いかけた。
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