駆け抜けた少女【完】
第七話*訪れた変化
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「よお決心してくれた! 矢央、おまんはこれから、わしらの仲間入りぜよ!」
「いたっ! 痛いって坂本さんっ」
帰宅した矢央は、坂本にこう言った。
「やっぱり、もう人が死ぬのは見たくない」
大切な人達が、関わりを持ってしまった人達が死にゆくのを見るのは辛い。
どんなに心を強く保とうとしても、きっとまた傷つくだろう。
弱い己を受け入れるしかないと矢央は思った。
「時代が変わる……。 それは、これから沢山の人の血が流れるってことだってわかってます。だけど、そんなのもう見てられない……」
涙を流す矢央を坂本は、ただ無言のまま見つめていた。
その隣では、以蔵が不安そうに二人に視線を送る。
グッと袖で涙を拭った。
「戦に出ないことを約束してくれるなら、私は坂本さんに着いていきます」
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