運命
『さて、お腹もいっぱいになった事だし会社に戻りますか』


『そうですね。お勘定お願いします』

私たちは会社に戻り、午後の仕事に取り掛かった。


『梅沢~これ、パソコンに入力お願い!!』


『これも頼む。』


『その後は、これコピーしてくれ。』


『そんなに一気に言われても‥じゃあ、まずは入力からやります。』

そう言って、パソコンを打ち始めた。



カチカチ

カチカチ


あっ!!

私はあることに気がついた。
「今、私に頼んだ3人って全員男の人だ。」


もし私が聡と結婚して、それでも会社に残ることになったら‥さっき先輩が言っていたように、皆の態度も変わっちゃうのかな?

複雑な心境だった。



『梅沢!!考え事はいいけど、それ終わらなかったら今日は、残業だぞ』


『それは困ります!!』


その後の私は、何も考えないで「無」の状態で黙々と仕事に取り掛かった。





『お先に失礼します。お疲れ様でした。』

無事に定刻時間内に終わらせる事ができ、桃花との約束の場所に向かった。



約束していた喫茶店に着くと、すでに桃花がいた。


『ごめんね。待った?』


『ううん。私も今来たところだよ。いつものでいい?』


『うん。』

桃花は私の大好きなメロンクリームソーダのアイス付きを頼んでくれた。



『それで?』

桃花は目を輝かせて私を見てきた。
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