運命

約束の1泊旅行

三が日の最後の日の夜。
私と聡はテレビを付けずに、ソファーの上でくつろいでいた。


『ねぇ~聡?この前の約束って覚えてる?』


『えっと‥どんな約束だっけ?(苦笑)』


『ひっどぉーい!!』

私は聡の胸を軽く叩いた。


『痛い、痛い。嘘!ちゃんと覚えてるよ!!ボードだろ?』

私は叩くのを一旦止めた。


『それだけ?』


『1泊旅行を兼ねてだっけ?(笑)』


『うん!!』


今度は聡の肩にもたれかかった。そして、少し甘い声で囁いた。

『休み‥取れそう?』


聡は少し考えてから話し始めた。

『先月は、愛に寂しい思いばかりさせてたからな‥なんとかする!!』


『本当!?』


『本当。早く行こうな』


『うん!!』


私は早速パソコンを立ち上げ、ホテルの予約をした。
正月明けのこの時期は、思っていた以上に空いていたので、簡単に予約を取ることが出来た。



何があっても後悔しない‥

私は、この旅行にある決意をしていた。



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