運命
『何笑ってるんだよ?』


『別に(笑)』


『変なの‥』

聡は、私が何に対して笑っているのか気づいていなかった。


『ねぇ、聡?』


『何?』


『私ね、今凄い幸せだよ。この先どんな困難があっても、聡と2人でなら何でも乗り越えられると思うんだ。
私を好きになってくれてありがとう。』


『愛‥』

ようやく聡は私を解放してくれた。


『俺も。中学からずっと好きだった人とこうして一緒にいられるなんて、これ以上の幸せはないと思う。
これから2人で頑張っていこうな』



私たちは見つめあい、キスをした。今までで一番長く深いキスを。



『あ、聡。苦しいよ‥』


『ごめん!!』

こんなキス初めてだったから息がもたなかった。



『今日はもう遅いから寝るか』


『そ、そうだね‥』

心拍数が一気に上がった。




私が先にベッドに横になった。


『電気消すぞ?』


『うん‥』

そして電気が消えた。






あれ?

聡が隣に‥来ない‥
私は体勢を変え反対側を向いた。すると、聡はもう一つの方のベッドで横になっていた。
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