運命
「ねぇ、聡。私の声聞こえてる?
赤ちゃん‥私のお腹の中にいるんだって。聡はそれを聞いてどう思った?

私はね‥最初は驚いたけど、でも‥やっぱり嬉しかったな。
愛する人との間に出来た子どもだもん。嬉しいに決まってるじゃんね。
でもね‥聡のお母さんは諦めて欲しいんだって。

私どうしたらいい?
聡のお母さんを、これ以上苦しめたくないの。


皆が幸せになる方法って無いのかな?

聡の声が聞きたいよ‥何か言ってよ‥」


すると、聡らしき人影が私の携帯を指差した。

「これ?これがどうしたの?」


今度は耳に当てろって指図して消えていった‥


『何を伝えたかったの?聡‥』

私は携帯を開いた。すると「伝言メモ」が点滅していた。


『そう言えば、3件目は何が録音されているんだろう?』

私は携帯を耳に当てて聞いた。



「伝言メモ3を再生します」
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