運命
赤ちゃんを産むと決意した日、私はあの夢の続きを見た。

前回は、公園を見渡しても聡の姿がなくて、男の子の前で動揺していた。
でも今回はそこが塗り替えられていた。


『ねぇ、お母さん。お父さん何処行っちゃたの?』


『お父さんなら、さっきブランコで遊んでたじゃない』


『でも見て!お父さん何処にもいないよ?』

公園を見渡しても聡の姿がなかった。


『空、よく聞くのよ。お父さんはね、天国に行っちゃったの。』


『天国?僕もそこに行きたい!!お父さんに逢いたいな』


『空は行くことが出来ないの。でもね、お父さんはそこから空のこと見てるから、かっこいい姿見せてあげて』


『分かった。僕、お父さんにかっこいい姿見せる』

空は私に笑いかけてくれた。


聡‥これで良かったんだよね?私の選択は間違ってないよね?


私は涙を流しながら寝ていた。
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