運命
『私は‥みなさんと違って現場ではなく、事務の仕事をしているので‥悩みは特にありません。
職場の現状は、パソコン検定を持っているので入力には自信があり、仕事もありますし特に問題はなく毎日を過ごしています。』


『そうですか。では、先ほど答えられなかった田村さん、いかがですか??』


えっ、私の意見に対してのコメントはそれだけですか??



山本さんは自己中だという事が分かった。





その後‥
何人かの意見を言って貰ったが、みんな現状に問題はなく悩みもないという事しか言わなかった。




『えっと。それでは時間も来たことですし、第一回意見交換会を終了いたします。
お疲れ様でした。』






ふぅ。

やっと開放された。そう思ったとき、後ろの人に肩を叩かれた。
私は驚きながら後ろを振り向くと‥


『山本さん‥えっと‥何か??』


私は、反射的に1歩後ろに下がった。




『今日はありがとうございました。最後に皆の意見をまとめて提出するまでが書記の仕事ですのでよろしくお願いします。』


『は、はい‥』



山本さんは部屋から出て行った。




私は無意識に今日書いたプリントをペラペラとめくっているとあることに気がついた。





「ちょっと!!そういえば山本さんの意見がないじゃん。」
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