運命
何も反論が出来なかった自分に対しての怒りや、山本さんの態度とか‥

とにかく全てに対してモヤモヤしてきて、目の前にあった机をドンッと思い切り叩いた。







『梅沢は相変わらずだな。』


後ろの方で笑い声が聞こえた。振り返ると‥

高橋聡だった。




『そっちこそ』

私は笑いながら高橋聡に近づいた。



『知らなかったよ。介護の仕事してたなんて。高校卒業してから、工場に勤めてるって噂で聞いてたから‥まさか同期なんて。』


『それはこっちのセリフ。
梅沢は子どもが好きだったから、大学卒業後は幼稚園とかそっちに就職すると思ってたんだけどな〜。
やっぱ、頭が足りなかったか(笑)』



『ちょっと!!』



高橋聡は部屋を飛び出したので、私も追いかけた。
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