運命

高橋聡

『ねぇ〜うちらってさ、中学以来だから‥ん?8年ぶりの再会ってやつなの??』


『梅沢の計算があってれば、そうなんじゃないの(笑)』


『もう!!』


私は、高橋聡の背中を何度も叩いた。







私と彼は、中学の同窓生。イヤ、同じクラスだったから同級生か。



1年2組。
これが私達のクラス。

初めての教室の席は、名簿で決められていた。
私の隣の席の男の子はおっとりしていて世話がやける子だった。

名札が曲がっていたり、消しゴムを忘れたりと‥今、思い出しても笑える。


おっとりしているから帰宅部だと思っていたら‥

いつの間にか、テニス部に入部して毎日頑張っていた。彼はすぐにクラスのテニス部と仲良くなった。



その中に「高橋聡」もいた。

中学1・2年の頃は、私達に接点はなかった。



話すようになったのは‥中学3年の2学期からだ。
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