運命
『俺、梅のことが好きだ。高校が違うから、なかなか逢えないかもしれないけど‥
お前に呼ばれればすぐに飛んでいく!!だから‥

俺と付き合ってください。』



私は、突然の事で混乱していた。





『あの‥』


『ごめんな。突然こんなこと言って‥驚くよな。
返事は今すぐじゃなくていいから!!直接言いにくかったら‥自宅に電話してくれ。じゃ』



自分の思いを伝えると、逃げるように私の目の前から去って行った。




『どうしよう‥』







当時の私には好きな人はいなかった。

でも、恋よりも4月から始まる高校生活の方が楽しみで‥彼氏が欲しいとも思わなかった。


中村智貴はいい人だと思う。友達想いだし、責任感があるから皆から慕われていた。

でも‥


友達以上には見れなかった。







告白された後、2回ミニライブがあったようだ。
もちろん私も誘われた。


でも、中村智貴に逢うのが気まずくて‥行かなかった。






3月31日。

中学生、最後の日の夜に中村智貴の方から電話がかかってきた。
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