運命
『今も、あの曲‥弾いてるの??』


『あれか。聴きたいか(笑)
って、俺弾けるかな‥』

左手で頭をポリポリ掻きながら空を見上げていた。


『あとさ‥バンドメンバーとは‥逢ったりしてるの??みんな元気‥かな?』

メンバーというより、中村智貴の事が気になっていた。


『連絡はたまに取ってるぞ。
ただ‥智貴とは全然だな。高校入ってすぐに彼女が出来たってことくらいしか知らないな。』


『そっか。』

彼女できたのか‥。それを聞いて少し複雑な心境だった。





私たちの間にしばらく沈黙が続いた。


 


先に口を開いたのは私だった。


『久しぶりにダーツ‥やりたいな。』


私がポツリと言うと




『仕方ねぇ~な。久しぶりに集合させるか!!』

高橋聡が言った。





私は、またみんなに逢える事が凄く嬉しかった。



『あっ!!そういえば‥

ねぇ~どうして私があの曲を好きなの知ってたの??』


『そんなの梅沢に教える訳ねぇだろ(笑)』


『いいじゃん、教えてよ!!』


『ヤダよ(笑)』


『もぉ~教えてってば!!』



私は、また高橋聡を追いかけた。
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