運命
ピンポーン

あれ?
私は、もう一度インターホンを鳴らした。


ピンポン ピンポーン

誰もいないのかな‥
どうしようか悩んでいると


『うわっ!!』

携帯のバイブに驚いた。

待ち受け画面を見ると「高橋聡」と表示されていた。
何だろう?そう思いながら電話に出た。



『もしもし?』


『鍵開いてるてるから、勝手に入って。』

ガチャ




「えっ!?」

いつも思うんだけど‥一方的だよね??



いつもの事か‥

そう自分に言い聞かせて玄関から入り、二階にある彼の部屋に向かった。
中学校の記憶を頼りに‥


『確かこの部屋だったような?』


とりあえずノックしてみた。



トントン

『愛だけど‥』





『入っていいよ。』

部屋の中から声がした。



私は、そっと扉を開けた。

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