運命
『まずは、23歳のお誕生日おめでとう。これ、プレゼント』

私の目の前に差し出されたのは、キーケースだった。


『最近免許取ったんだろ??必要かなと思ってさ。』


『ありがとう。嬉しい。大切にするね。でも‥免許取ったって何で知ってるの??
私の誕生日も。それから‥』


『梅沢があの曲を好きかも‥だろ?』


『そうそう。全部‥私から話した記憶がなくて‥』


『これから大切な話をするから聞いてくれるか??』


『うん。』

高橋聡は少し緊張した面影で話し始めた。
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