運命
『あの~この部屋でイチャイチャするの辞めてくれませんか??
ここは神聖なライブハウスなんで(笑)』


そう。
部屋に入ってきたのは、バンドメンバーの皆だった。


『へっ??帰ったんじゃなかったの?』

私が驚いていると


『誰が帰るなんて言った?邪魔者は退散しますとは言ったけど(笑)』


『じゃあ、もしかして‥』

嫌な予感がした。


『ご名答!!梅が思っている通り、俺ら全部見てました(笑)』


『バカ~』

私は恥ずかしかったので、聡の後ろに隠れた。




『あの~さっきも言ったけど、神聖なライブハウスでイチャつかないでくれます??』


『は?ここは俺の部屋でもあるんですけど(笑)』

聡は私を抱きしめ、皆に見せびらかしていた。



『はいはい、すみませんでした。
じゃあ、そろそろミニライブ始めますか?』


『演奏してくれるの?』


『もちろん。しかも愛が一番好きな曲を』


『ありがとう』

私たちが見つめ合って笑っていると‥


『聡に愛だって』

メンバーは少し呆れていた。



『ってか、聡も告白するの遅いし!!』


『えっ?』


『お前言うなよ!!』


『何何??』

私はメンバーの服の袖を引っ張って知ってること話してとお願いした。



『実はな‥』

そう言って過去の話をしてくれた。
< 38 / 205 >

この作品をシェア

pagetop