運命
『ゆ‥びわ??』


『サイズは、ぴったりだと思う。意見交換会の日、愛が席を外したときに指輪を置いて行っただろ?
あのとき確認したから(笑)』


私は、貰った指輪を見つめるだけで指にはめることができなかった。

そんな私の様子を見ていた聡は


『今すぐ指に‥左手の薬指に本当ははめて欲しい。これが俺の本音。

でも、強制はしない。愛の気持ちが固まったときはめてくれればいいから。』

聡は優しくそう言った。


『ありがとう。凄く嬉しいよ。でもね‥』


『でも何?まさか彼氏いる‥なんて言わないよな?』

聡は不安な様子で私を見てくる


『ち、違うよ!!彼氏いたら聡の告白に「うん。」なんて言わないよ』


『だ‥よな。だったら何?』


私はゆっくり話始めた。

『あのね、私‥今まで誰とも付き合った事ないんだ』
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