運命
『じゃあ、明日‥ね?』


『おう!また明日。』

そう言って電話を切った。



『お母さんを説得しないと!!』

私は気合を入れた。そして、お母さんを私の部屋に呼んだ。



『なぁ~に?話って。明日の朝早いんだから話は短めにしてね。』

眠たさもあってか、少しお母さんの機嫌がよくなかった。


『あのね、お母さん。明日なんだけど‥
聡のアパートに行って、肉じゃが作りたいんだけど‥』

ゆっくり話しながら、お母さんの様子を伺った。



『それで?』

まだ、少しお母さんの言い方には棘があった。


『それでって‥聡のアパートに行くにはお母さんの許可が必要だから‥だから‥』


『明日、料理作ったら泊まらずに帰ってるんでしょ?』


『うん。明後日は、記念日だから何処かに遊びに行くけど‥』


『なら問題ないわよ。おいしいの作ってあげなさい。』


『お母さん‥』


『話はそれだけ?もう眠いから寝ていいかしら?』


『あっ、うん。ごめんね。それから‥
ありがとう。』

優しく微笑みながら言った。

すると、それに気づいてかお母さんも笑いながら言った。


『いいえ(笑)おやすみ』


『おやすみなさい』



お母さんは、部屋から出て行った。



『私も明日早いんだった‥』

その後、私もすぐに寝た。
< 51 / 205 >

この作品をシェア

pagetop