運命
2時間後‥


『聡~出来たよ!!お皿に盛り付けるから、聡はテーブルに並べて』


『了解』

私たちは共同作業で取り掛かった。


そして向かい合わせになって座った。

『では、いただきます』


私は、聡の最初の言葉に注目した。



『美味い!!本当に料理だけは上手だな』


『料理だけは!?』


『嘘嘘。家事全般、上手です(笑)』


『よろしい。』

そう言って私も肉じゃがを一口食べた。


『今までで一番よくできたかも』

私たちは目が合って、声を出して笑い合った。





『愛、デザートのアイスクリームは?』


『食べる!!』

私は小走りで冷蔵庫に駆け寄ると‥


『愛って‥』


『私って何??』


『猫みたい(笑)』


『猫??それは喜んでいいの?』


『俺なりの誉め言葉だよ。』


『じゃあ、ありがとう』


『どういたしまして?(笑)』


私は聡からアイスクリームを受け取り、さっき座っていた場所に戻った。
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