運命
『そうだよな。そんなこと急に言われても困るよな‥』

苦笑いをしながら言っていた。


『あっ!!違うの。ごめん‥急に言うからビックリしちゃって‥
はい。聡のご両親に逢わせて下さい。』

真剣に聡が言ったので、私も最後の言葉は真剣に答えた。


『ほ、本当か?』


『うん。本当』


『逢うって事は‥俺と結婚するんだぞ??』


『私は聡としか結婚する気はないよ』


‥‥ん?
聡の動きが止まった。


『やったぁ~!!愛と俺が!?うわぁ、まじ嬉しい』

本当に嬉しそうだ。
子どもみたいに、飛び跳ねてるよ(笑)


『キャッ』

聡は私を強く抱きしめた。


『一生大事にするから』


『うん』

私たちはしばらく、この体勢でいた。




『じゃあ、明日10時に愛の家に迎えに行くな』


『分かった。また連絡する』


『うん。今日はゆっくり休めよ』


『そうだね‥明日は気合入れないと!!』


『空回りしなきゃいいけど』


『何か言った?』


『何も言ってません(笑)』


『よろしい。‥じゃあ、明日ね』


『おう。おやすみ』


『おやすみなさい』

私の家の前で別れた。
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