運命
『ごめんね。お父さん何にも言わずに部屋を出ちゃって‥私の言い方がいけなかったんだよね』


『そんなことないって。きっと突然の事でビックリしただけだよ。男がいるって紹介したの今回が初めてなんだろ?』


『うん‥』


『それが結婚相手だなんて言われたら言葉なんて出ないよ。俺がもし、その立場なら同じことしたと思う』


『そう‥なの?』


『後は俺の見せ場だな。どれだけ愛の事真剣か話して認めてもらわないと!!
認めてもらうまで何度も何度も愛の家に行くから、愛は何も心配することないから』

この言葉がどれだけ私を安心させてくれるんだろう。
聡と一緒ならどんな困難でも乗り越えられる。いつも私に安心と自信をくれる。


『ありがとう‥聡』

涙があふれ出て来た。


『って、泣く事ないだろ!!』


『だって~』


そんな話をしていると部屋をノックする音が聞こえた。


コンコン

『愛、起きてる?』



『あっ、お母さんだ‥』


『じゃあ電話切るな。また明日、仕事終わったら連絡する。』


『うん。ありがとう。お母さんは私たちの事分かっててくれて応援してくれているから』


『そっか‥それは頼もしい(笑)おばさんに宜しく伝えて。おやすみ』


『おやすみなさい』

私は電話を切ってから、お母さんを部屋に入れた。



『今、聡君と電話してたの?』


『うん‥お父さんにも話したよって』


『それで?』


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