妖魔03(R)〜星霜〜
「高いな」
30メートルはあるだろうか。
そこまで高いとテンプルナイツに見つからないのだろうか。
結界の力かもしれないな。
「モンドはどこにいるんだ?」
「上の方だと思う。モンドは目がいいから高い位置の実を見つけられたんだ」
上の方は葉に隠れていて、よく見えない。
「その内、戻ってくるんじゃないか?」
「ずっと待ってても戻ってこないんだよ!」
チェリーの言い方からすれば、1時間くらいは経っているかもしれない。
「おーい!聞こえるかあああああああ!?」
大声で叫んでみるが、返事がない。
「何やってんだよ」
「どうしよう?皆、連れてきたほうがいいかな?」
「大事になるだろうが、連れてきてもいいかもしれないな」
そっちのほうが、簡単に助けられると思う。
「大事になったら、モンド、どうなっちゃうのかな?」
「そりゃ、ビシバシ怒られるだろうな」
「えええ!?モンドがビシバシされるのやだな」
「ううむ」
もう一度木を見上げてみる。
「登れない事はないか」
今日はまだ午前しか体力を使っていない。
「え、お兄ちゃんまで登っちゃうの?」
チェリーが心配そうな顔をしている。
「少ししても戻らなかったら誰かを連れて来い。大事になるのはそれからでも遅くはねえさ」
木登りなんか余計な体力を使うだけだが、緊急事態だ。
「うっし」
木に抱きつき少しずつ登る。
ろくな道具がなく、素登りしかなかった。
しかし、幹が太いので腕が向こう側まで回らない。
少しでも力を抜いたら手が離れてしまい、落ちる事になるだろう。
部分部分に力を込めて、下を見ないように上を向く。
30メートルはあるだろうか。
そこまで高いとテンプルナイツに見つからないのだろうか。
結界の力かもしれないな。
「モンドはどこにいるんだ?」
「上の方だと思う。モンドは目がいいから高い位置の実を見つけられたんだ」
上の方は葉に隠れていて、よく見えない。
「その内、戻ってくるんじゃないか?」
「ずっと待ってても戻ってこないんだよ!」
チェリーの言い方からすれば、1時間くらいは経っているかもしれない。
「おーい!聞こえるかあああああああ!?」
大声で叫んでみるが、返事がない。
「何やってんだよ」
「どうしよう?皆、連れてきたほうがいいかな?」
「大事になるだろうが、連れてきてもいいかもしれないな」
そっちのほうが、簡単に助けられると思う。
「大事になったら、モンド、どうなっちゃうのかな?」
「そりゃ、ビシバシ怒られるだろうな」
「えええ!?モンドがビシバシされるのやだな」
「ううむ」
もう一度木を見上げてみる。
「登れない事はないか」
今日はまだ午前しか体力を使っていない。
「え、お兄ちゃんまで登っちゃうの?」
チェリーが心配そうな顔をしている。
「少ししても戻らなかったら誰かを連れて来い。大事になるのはそれからでも遅くはねえさ」
木登りなんか余計な体力を使うだけだが、緊急事態だ。
「うっし」
木に抱きつき少しずつ登る。
ろくな道具がなく、素登りしかなかった。
しかし、幹が太いので腕が向こう側まで回らない。
少しでも力を抜いたら手が離れてしまい、落ちる事になるだろう。
部分部分に力を込めて、下を見ないように上を向く。