妖魔03(R)〜星霜〜
無双
翌日には、七色の実の事を火野さんに聞きにいった。
「知らないな」
「本当かよ?」
「村の事が手一杯で木登りなどした事がないし、私は目が悪いんでね」
「七色で一つしかないんだぞ?」
「村に関係があると、君は思っているのかい?」
「この島にしても、あんな大木は珍しい部類だろ?その上に珍しい実がなっていたら、誰だって関係性を考えるのが妥当じゃないのかよ?」
「だから、私が全て知っていると?」
「火野さんは、島で最古の妖魔なんだろ?関係がなくても、珍しい物なら何か知っているんじゃないかと思っただけだよ」
「調べてみれば何かしらの事が解るだろう。実を持ってきてくれないかい?」
「ああ」
本当に知らないか、何かを隠しているのか。
火野長老はポーカーフェイスで、裏が読めない。
俺はチェリーから七色の実を拝借し、火野長老に届けた。
「数日待ってくれ」
長老は村の仕事と平行して実を調べる事になった。
他にも情報を得るために村人達に聞いてみたが、知らないの一辺倒だった。
当然、ウッドもティアも中に含まれている。
そして、数日が経ち、村から出る日も間近になった。
あれ以来、カメリアとの情事はないし、検察結果も出ていない。
カメリアとは気まずくならず、避ける事なく接している。
そして、今日も変わらずの朝を迎えた。
「丞さん、私の料理は当初の数千倍、美味しくなってますよう」
「いつも俺に食べさせようとしないじゃないか」
途中までは俺が味見をして確かめていたが、途中から自分一人でやると言い始めてから食べていない。
「今日は食べてもらってもいいですよ」
しかし、怪しい。
自称で上手くなっているとはいえ、ティアの料理を信じると痛い目に遭いそうな気がして嫌だぞ。
「知らないな」
「本当かよ?」
「村の事が手一杯で木登りなどした事がないし、私は目が悪いんでね」
「七色で一つしかないんだぞ?」
「村に関係があると、君は思っているのかい?」
「この島にしても、あんな大木は珍しい部類だろ?その上に珍しい実がなっていたら、誰だって関係性を考えるのが妥当じゃないのかよ?」
「だから、私が全て知っていると?」
「火野さんは、島で最古の妖魔なんだろ?関係がなくても、珍しい物なら何か知っているんじゃないかと思っただけだよ」
「調べてみれば何かしらの事が解るだろう。実を持ってきてくれないかい?」
「ああ」
本当に知らないか、何かを隠しているのか。
火野長老はポーカーフェイスで、裏が読めない。
俺はチェリーから七色の実を拝借し、火野長老に届けた。
「数日待ってくれ」
長老は村の仕事と平行して実を調べる事になった。
他にも情報を得るために村人達に聞いてみたが、知らないの一辺倒だった。
当然、ウッドもティアも中に含まれている。
そして、数日が経ち、村から出る日も間近になった。
あれ以来、カメリアとの情事はないし、検察結果も出ていない。
カメリアとは気まずくならず、避ける事なく接している。
そして、今日も変わらずの朝を迎えた。
「丞さん、私の料理は当初の数千倍、美味しくなってますよう」
「いつも俺に食べさせようとしないじゃないか」
途中までは俺が味見をして確かめていたが、途中から自分一人でやると言い始めてから食べていない。
「今日は食べてもらってもいいですよ」
しかし、怪しい。
自称で上手くなっているとはいえ、ティアの料理を信じると痛い目に遭いそうな気がして嫌だぞ。