妖魔03(R)〜星霜〜
「チェリー、お兄さんが困る事をしちゃいけないよ」
「だって!お兄ちゃんが居なくなったら、またお母さんが寂しそうにするもん!そんなの、見るの嫌だよ!」
チェリーは泣き声を上げて訴えてくる。
自分のためもあるんだろうが、カメリアの事を考えての行動をとっている。
とても親思いの良い子だと思う。
だからこそ、カメリアは強く言えないところもあるんだろう。
子供は叱るだけが全てじゃない。
俺は膝を突いて座り、チェリーの両肩に両手を置く。
「チェリー、カメリアの事は大好きか?」
「うん」
チェリーは泣きながらも必死に頷く。
「カメリアも、チェリーの事は大好きだよな?」
「ええ、そうさ」
カメリアはしっかりと力強い返事を聞いた。
「チェリーはさ、今は俺だけがカメリアを笑顔に出来ると思ってる、そうだろう?」
「うん」
「だけどな、それは違うんだ。さっき、お互いが大好きだって言っただろ?」
「うん」
「お互いが好きなのに、寂しそうな顔して笑顔にならないってのはおかしいだろ?」
「そう、だね」
「それにチェリーは家族なんだ。俺よりもカメリアを笑顔にする方法を知ってるはずだぜ」
「でも、どうしたらいいの?」
「それはな、一緒にいてお話するのでもいいし、遊ぶのでもいい。チェリーと行動する事が笑顔に繋がるはずだ」
しかし、チェリーだけでは埋められない穴もあるのも事実だ。
言っている事は嘘ではないが、心を休めるのに男性が必要だとすれば、難しい話になってくる。
「それに、世界は繋がってるんだ。二度と会えないわけじゃない」
月並みの台詞ではあるが、言わなければならない事だ。
「お兄ちゃん、また、会いにきてくれる?」
「当然」
俺は小指をチェリーの前に持って行く。
「だって!お兄ちゃんが居なくなったら、またお母さんが寂しそうにするもん!そんなの、見るの嫌だよ!」
チェリーは泣き声を上げて訴えてくる。
自分のためもあるんだろうが、カメリアの事を考えての行動をとっている。
とても親思いの良い子だと思う。
だからこそ、カメリアは強く言えないところもあるんだろう。
子供は叱るだけが全てじゃない。
俺は膝を突いて座り、チェリーの両肩に両手を置く。
「チェリー、カメリアの事は大好きか?」
「うん」
チェリーは泣きながらも必死に頷く。
「カメリアも、チェリーの事は大好きだよな?」
「ええ、そうさ」
カメリアはしっかりと力強い返事を聞いた。
「チェリーはさ、今は俺だけがカメリアを笑顔に出来ると思ってる、そうだろう?」
「うん」
「だけどな、それは違うんだ。さっき、お互いが大好きだって言っただろ?」
「うん」
「お互いが好きなのに、寂しそうな顔して笑顔にならないってのはおかしいだろ?」
「そう、だね」
「それにチェリーは家族なんだ。俺よりもカメリアを笑顔にする方法を知ってるはずだぜ」
「でも、どうしたらいいの?」
「それはな、一緒にいてお話するのでもいいし、遊ぶのでもいい。チェリーと行動する事が笑顔に繋がるはずだ」
しかし、チェリーだけでは埋められない穴もあるのも事実だ。
言っている事は嘘ではないが、心を休めるのに男性が必要だとすれば、難しい話になってくる。
「それに、世界は繋がってるんだ。二度と会えないわけじゃない」
月並みの台詞ではあるが、言わなければならない事だ。
「お兄ちゃん、また、会いにきてくれる?」
「当然」
俺は小指をチェリーの前に持って行く。