妖魔03(R)〜星霜〜
「パパー!」
工場の真ん中には、椅子にロープで縛られた摩耶さんだけがいるようです。
「摩耶さんじゃないですか。自分を縛るなんて器用じゃないですか。私にも教えてもらえませんかね?」
腕の関節を抜きながらも腕を使えるなんて、まさに曲芸じゃないですか。
「えー!ウチ、自分でこんなん出来へんで!」
「おや、では、手紙の主さんと遊んでいるんですか。仲睦まじく過ごすのは微笑みたくなりますよ」
「ちゃうよ!ウチ、捕まったんや!」
「おや、鬼ごっこですか?主さんは走ることに自信があるようですね」
二人で鬼ごっこというのも、スリルがあっていいですね。
ですが、摩耶さんの小さな肉体からすれば、すぐ捕まってしまいそうですけどね。
「うう、パパー!」
「いい加減に黙れ!」
姿が見えませんが、野太いダンディーな声が聞こえてきました。
「手紙の主さんですか?隠れて声を出すのは大変そうですね」
「うるさい!さっきから勝手にベラベラと喋ってるんじゃねえ!!」
なにやら、手紙の主さんは怒っているようです。
「私はあなたとの会話にも洒落込みたいんですよ」
「時間稼ぎなど必要ない!俺はお前に復讐する!」
「とても楽しそうな行事を用意してくれているんですね。ありがとうございます」
今から手紙の主さんが死地を渡してくれるんですね。
ですが、ただで死地に行くのもつまらない話ですね。
「今から少しでも動いてみろ!そこのガキを撃ち殺す!」
「摩耶さんは葉桜君とのパイプ役なので困りますね」
今はいませんが、必ず彼は地獄の果てからでも戻ってくるでしょう。
彼は摩耶さんを正妻にしなければなりませんからね。
「まずは、お前に痛みを少しずつ与える!」
銃声が鳴り響いたかと思えば、私の足が衝撃を受けて穴をあけてしまいました。
威力は結構高くて、勢いで片膝をついてしまいましたね。
「どうだ!痛いか!俺の弟はもっと痛い思いをして死んでいったんだ!」
「おや、兄弟がいるんですか?一人っ子の私にはない喜びを持っていますね」
鬼ごっこからキャッチボールまで、二人遊びが出来るなんて何て羨ましいんでしょうか。
工場の真ん中には、椅子にロープで縛られた摩耶さんだけがいるようです。
「摩耶さんじゃないですか。自分を縛るなんて器用じゃないですか。私にも教えてもらえませんかね?」
腕の関節を抜きながらも腕を使えるなんて、まさに曲芸じゃないですか。
「えー!ウチ、自分でこんなん出来へんで!」
「おや、では、手紙の主さんと遊んでいるんですか。仲睦まじく過ごすのは微笑みたくなりますよ」
「ちゃうよ!ウチ、捕まったんや!」
「おや、鬼ごっこですか?主さんは走ることに自信があるようですね」
二人で鬼ごっこというのも、スリルがあっていいですね。
ですが、摩耶さんの小さな肉体からすれば、すぐ捕まってしまいそうですけどね。
「うう、パパー!」
「いい加減に黙れ!」
姿が見えませんが、野太いダンディーな声が聞こえてきました。
「手紙の主さんですか?隠れて声を出すのは大変そうですね」
「うるさい!さっきから勝手にベラベラと喋ってるんじゃねえ!!」
なにやら、手紙の主さんは怒っているようです。
「私はあなたとの会話にも洒落込みたいんですよ」
「時間稼ぎなど必要ない!俺はお前に復讐する!」
「とても楽しそうな行事を用意してくれているんですね。ありがとうございます」
今から手紙の主さんが死地を渡してくれるんですね。
ですが、ただで死地に行くのもつまらない話ですね。
「今から少しでも動いてみろ!そこのガキを撃ち殺す!」
「摩耶さんは葉桜君とのパイプ役なので困りますね」
今はいませんが、必ず彼は地獄の果てからでも戻ってくるでしょう。
彼は摩耶さんを正妻にしなければなりませんからね。
「まずは、お前に痛みを少しずつ与える!」
銃声が鳴り響いたかと思えば、私の足が衝撃を受けて穴をあけてしまいました。
威力は結構高くて、勢いで片膝をついてしまいましたね。
「どうだ!痛いか!俺の弟はもっと痛い思いをして死んでいったんだ!」
「おや、兄弟がいるんですか?一人っ子の私にはない喜びを持っていますね」
鬼ごっこからキャッチボールまで、二人遊びが出来るなんて何て羨ましいんでしょうか。