妖魔03(R)〜星霜〜
しばらくすると、細かく爆ぜた音と周囲を包む焼けた臭いが鼻腔を突いた。
「ぐう」
先ほど親父に殴られた事により、傷が開いてしまっている。
「手術が必要だな」
近くに親父が立っているという事は、脅威が去ったのだろう。
多分、軍服達は、木っ端微塵になったに違いない。
よく見ると、親父の口からタバコが消えていた。
「タバコ、爆弾、なんて代物、使うなよ」
「ふう、タバコは止められなくてな。でも、戦でのタバコは邪魔になるし、お父さん、本当に困った末に決めたんだよな」
普通のタバコなのか、タバコ爆弾なのかは解らないがもう一本吸い始めていた。
でも、放すタイミングを間違えれば、自分が爆発に巻き込まれるからとてつもなく危ない物だ。
タバコの煙を俺の顔面に吹きかける。
「ごほごほ、いててて!」
咽るだけで、身体にダメージを与える。
「全く、お前さんがお父さんの事をお前とか言うからだぞお」
「お前は、お前だろうが」
「近来、躾をDVだの犯罪だの言うがありゃ間違いだ。腐ったガキを作り上げない立派な教育だとお父さんは思うんだ。まあ、過剰な物は訴えられても文句はないが、お前さんはどう思う?」
「こっちは、傷が痛いんだよ。そんなのに答えてる場合じゃねえ」
麻酔などしていないので、半端じゃなく傷が痛い。
動けといわれても、セブン〇ンシズでもないし、男〇塾生でもないし、死〇でもないので無理だ。
「お兄ちゃん!」
遠く離れた位置から、チェリーとティアが駆けつける。
「大丈夫?苦しそう」
「あ、ああ、少し、傷が痛むだけだ」
「おいおい、無茶するなよ」
「一体、誰のせいだと思ってるんだ?」
「それより、お嬢さんの名前を教えてくれないか?」
親父はチェリーに興味を抱いたようである。
「ぐう」
先ほど親父に殴られた事により、傷が開いてしまっている。
「手術が必要だな」
近くに親父が立っているという事は、脅威が去ったのだろう。
多分、軍服達は、木っ端微塵になったに違いない。
よく見ると、親父の口からタバコが消えていた。
「タバコ、爆弾、なんて代物、使うなよ」
「ふう、タバコは止められなくてな。でも、戦でのタバコは邪魔になるし、お父さん、本当に困った末に決めたんだよな」
普通のタバコなのか、タバコ爆弾なのかは解らないがもう一本吸い始めていた。
でも、放すタイミングを間違えれば、自分が爆発に巻き込まれるからとてつもなく危ない物だ。
タバコの煙を俺の顔面に吹きかける。
「ごほごほ、いててて!」
咽るだけで、身体にダメージを与える。
「全く、お前さんがお父さんの事をお前とか言うからだぞお」
「お前は、お前だろうが」
「近来、躾をDVだの犯罪だの言うがありゃ間違いだ。腐ったガキを作り上げない立派な教育だとお父さんは思うんだ。まあ、過剰な物は訴えられても文句はないが、お前さんはどう思う?」
「こっちは、傷が痛いんだよ。そんなのに答えてる場合じゃねえ」
麻酔などしていないので、半端じゃなく傷が痛い。
動けといわれても、セブン〇ンシズでもないし、男〇塾生でもないし、死〇でもないので無理だ。
「お兄ちゃん!」
遠く離れた位置から、チェリーとティアが駆けつける。
「大丈夫?苦しそう」
「あ、ああ、少し、傷が痛むだけだ」
「おいおい、無茶するなよ」
「一体、誰のせいだと思ってるんだ?」
「それより、お嬢さんの名前を教えてくれないか?」
親父はチェリーに興味を抱いたようである。