妖魔03(R)〜星霜〜
「とにかくな、そんな話はこの島を出てからにしろ」
ティアには恩があるが、話が飛躍している。
抱きしめたから、結婚するという理屈が頭の中にでもあるのか。
「某は、感動しましたぞ!スピーチは某に!」
「お前は独り言でも呟いてろ!」
二人も厄介なものを抱えていると、体力がいくらあっても足らない。
しかし、どこまで行ったんだ?
妖魔達の行動が早すぎる。
もしかすると、すでに表に出ている可能性がある。
「まずい!」
スピードを上げて、廊下を走り続ける。
同じ道を走り続けること、数分。
ついに、人ではない、妖魔の死体を見つけてしまう。
「おい」
声をかけても返事は返ってこない。
体から血が吹き出ているところからすれば、死因は銃で撃たれたのか。
「くそ」
元凶が俺なのは、解っている。
しかし、悔やんでいる暇はない。
チェリーも、いつこうなるか解らない。
再び走り始める。
ついに、基地の入り口にまで辿り着いた。
それまでに見た死体の数は、数え切れない。
圧倒的にテンプルナイツの兵が多いが、妖魔の死体もいくつかあった。
赤い血の色が、目にこびりついて離れなくなってきたところだ。
「はあ、はあ、戦闘は、しなくていいものの、とんでもねえ事になってやがる」
外に出れば、一体どうなるのか。
内から外へは出られるようになっている。
ティアには恩があるが、話が飛躍している。
抱きしめたから、結婚するという理屈が頭の中にでもあるのか。
「某は、感動しましたぞ!スピーチは某に!」
「お前は独り言でも呟いてろ!」
二人も厄介なものを抱えていると、体力がいくらあっても足らない。
しかし、どこまで行ったんだ?
妖魔達の行動が早すぎる。
もしかすると、すでに表に出ている可能性がある。
「まずい!」
スピードを上げて、廊下を走り続ける。
同じ道を走り続けること、数分。
ついに、人ではない、妖魔の死体を見つけてしまう。
「おい」
声をかけても返事は返ってこない。
体から血が吹き出ているところからすれば、死因は銃で撃たれたのか。
「くそ」
元凶が俺なのは、解っている。
しかし、悔やんでいる暇はない。
チェリーも、いつこうなるか解らない。
再び走り始める。
ついに、基地の入り口にまで辿り着いた。
それまでに見た死体の数は、数え切れない。
圧倒的にテンプルナイツの兵が多いが、妖魔の死体もいくつかあった。
赤い血の色が、目にこびりついて離れなくなってきたところだ。
「はあ、はあ、戦闘は、しなくていいものの、とんでもねえ事になってやがる」
外に出れば、一体どうなるのか。
内から外へは出られるようになっている。