妖魔03(R)〜星霜〜
「お吟さん」
しかし、今の状態ではお吟さんもどうしようもないだろう。
「お兄ちゃん、周りの人が、いなくなった」
「そうか」
圧倒的な強さをお吟さんは持ちえている。
俺には存在しない、強さが。
お吟さんは、森の中を軍服の姿で歩いていた。
「どこに居てたのやら」
「ちょっとした、散歩アルよ」
そして、胸の間からリンゴを取り出して、食べ始める。
「変わらねえな」
最後になるというのに、笑いがこみ上げてきた。
先程、中途半端に寿命を使った反動なのか、限界が来ているらしい。
「本当に馬鹿な奴だ」
俺の前に座り、様子を伺う。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんを、治して」
チェリーは俺のために懇願する。
「出来ない」
「何で?」
「こいつは死ぬからさ」
お吟さんは冷静に告げた。
しかし、今の状態ではお吟さんもどうしようもないだろう。
「お兄ちゃん、周りの人が、いなくなった」
「そうか」
圧倒的な強さをお吟さんは持ちえている。
俺には存在しない、強さが。
お吟さんは、森の中を軍服の姿で歩いていた。
「どこに居てたのやら」
「ちょっとした、散歩アルよ」
そして、胸の間からリンゴを取り出して、食べ始める。
「変わらねえな」
最後になるというのに、笑いがこみ上げてきた。
先程、中途半端に寿命を使った反動なのか、限界が来ているらしい。
「本当に馬鹿な奴だ」
俺の前に座り、様子を伺う。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんを、治して」
チェリーは俺のために懇願する。
「出来ない」
「何で?」
「こいつは死ぬからさ」
お吟さんは冷静に告げた。