妖魔03(R)〜星霜〜
洞窟の中。
薄暗いが、青光りする湖は健在である。
このまま泳いで向こう岸まで行く途中で、誰かに見つかったら大変である。
だからこそ、ここで待って誰かに会わなければならない。
今度は怪しい事をしていないから、いきなり攻撃はしてこないだろう。
いや、見知らぬ者だから、最初から怪しいと断定されて攻撃されかねないか?
「だがなあ」
そうだ、身を隠してウッドを待てばいいんじゃないのだろうか?
でも、身を隠せる場所がないんだよな。
通路にいると、誰が来たかなんてわからないしな。
「んー」
俺が悩み続けていると、向こうの通路側から何者かが出てくる。
俺とそいつとの目があってしまった。
「お前、何してる!」
「ま、待て待て!今日は水を汲もうなんてはっちゃけた事はしてない!だから、攻撃するな!」
何者かの正体はウッドだった。
だが、アクティブな姿勢を解く気配がない。
「俺は、あんたに話があって来たんだ!」
「俺に用、ない!」
このままじゃ、闘いの二の舞になってしまいそうだ。
「俺はこの島から出たいんだ!それは、あんたにしか頼めないんだよ!」
「わざわざ、厄介事、作る気はない」
どうにも、話が通じる気配がない。
でも、ここで諦めたら、次があるかどうかわからない。
「お願いだ!どうにかして大切な奴に会わなくちゃならないんだ!約束があるんだよ!」
「お前、一度、この水を汲んでいった者!信用出来ない!」
「あの時の事は本当に済まないと思っている!」
プライドなどクソ食らえだ。
俺は正座をして、頭を地面に擦り付ける。
「死んだ奴との約束だけど、絶対に果たしたいんだ!じゃないと、俺は、死んでも死にきれねえんだ!」
美咲、俺は絶対にお前のお願いを遂行してみせる。
薄暗いが、青光りする湖は健在である。
このまま泳いで向こう岸まで行く途中で、誰かに見つかったら大変である。
だからこそ、ここで待って誰かに会わなければならない。
今度は怪しい事をしていないから、いきなり攻撃はしてこないだろう。
いや、見知らぬ者だから、最初から怪しいと断定されて攻撃されかねないか?
「だがなあ」
そうだ、身を隠してウッドを待てばいいんじゃないのだろうか?
でも、身を隠せる場所がないんだよな。
通路にいると、誰が来たかなんてわからないしな。
「んー」
俺が悩み続けていると、向こうの通路側から何者かが出てくる。
俺とそいつとの目があってしまった。
「お前、何してる!」
「ま、待て待て!今日は水を汲もうなんてはっちゃけた事はしてない!だから、攻撃するな!」
何者かの正体はウッドだった。
だが、アクティブな姿勢を解く気配がない。
「俺は、あんたに話があって来たんだ!」
「俺に用、ない!」
このままじゃ、闘いの二の舞になってしまいそうだ。
「俺はこの島から出たいんだ!それは、あんたにしか頼めないんだよ!」
「わざわざ、厄介事、作る気はない」
どうにも、話が通じる気配がない。
でも、ここで諦めたら、次があるかどうかわからない。
「お願いだ!どうにかして大切な奴に会わなくちゃならないんだ!約束があるんだよ!」
「お前、一度、この水を汲んでいった者!信用出来ない!」
「あの時の事は本当に済まないと思っている!」
プライドなどクソ食らえだ。
俺は正座をして、頭を地面に擦り付ける。
「死んだ奴との約束だけど、絶対に果たしたいんだ!じゃないと、俺は、死んでも死にきれねえんだ!」
美咲、俺は絶対にお前のお願いを遂行してみせる。